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老舗の鱒寿し屋が教える!富山のかまぼこは何故、ぐるぐる巻きなのか…

この記事では、富山名産である「巻かまぼこ」の謎について紹介します。

皆さんこんにちは。
吉田屋鱒寿し本舗、店主の吉田です。


富山の伝統的な食といえば「鱒寿し」のほかに「かまぼこ」があります。どちらも富山の食を支え、伝統の職人技で発展していきました。かまぼこの中でも赤い皮や青い皮、昆布で巻かれた「ぐるぐるかまぼこ」は私たちにとってはあたりまえの光景ですが、じつは富山ならではの文化ということをご存知でしたか?

 

今回は、富山の「ぐるぐるかまぼこ」の謎についてご紹介します。
是非、参考にしてみてください。

”かまぼこ”がぐるぐる巻なのって富山だけ?

私達が幼い頃から慣れ親しんでいる「ぐるぐるかまぼこ」ですが、全国的には板の上にかまぼこがのった「板付かまぼこ」がポピュラーです。県外の方が「ぐるぐるかまぼこ」をみたら驚くそうですよ。

なぜ、ぐるぐるなのか…

富山独特のかまぼこはなぜ巻かれているかというと、これは昆布の食文化が深く関係してきます。富山は昆布の消費量が多いというのは有名ですが、かまぼこにも昆布を使う時にどこを食べても昆布の味が行き渡るように渦巻き状に仕上げられました。渦巻状にすることによって昆布の素材が生かされますし、なにより板を使う必要がない!そんな歴史を背景に富山の「ぐるぐるかまぼこ」が誕生しました。

そして、もう一つ大切なことが……

昆布や赤や青の皮で巻くことによって見た目も華やかで楽しいということです。


富山県では、ほとんどの地域で結納や結婚披露宴、誕生、入学式などのお祝いのタイミングで細工かまぼこがよく使われています。お祝いの席に登場する縁起の良い「かまぼこ」は華やかさをとても大切にしていて、その思いが伝わってきますね。

こんなところにも!

富山のソウルフード、糸庄の中にも!!
美しい赤が差し色になって、いい感じですね。

まとめ

いかがでしたか?いつも何気なく口にしていた「かまぼこ」のことを少しでも知っていただけたでしょうか?これからも、みなさんに富山の魅力をお伝えしていければと思っています。

店舗詳細

吉田屋鱒寿し本舗
所在地:富山市安野屋町2-6-6
定休日:元旦、不定休(日曜は午前中ご予約のみ)
営業時間:7:00~18:00(商品が無くなり次第終了)
電話番号:076-421-6383